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外観　★★★★☆

エンブレムに塗装の剝離が見られます。
GRETSCHのスクエアバッジと言えば、金色ベースのイメージが強いですが、 90年代末から2000年代初頭ではBROADKASTERやUSA MAPLEなどのシリーズで、 この黒を基調したスクエアバッジが使用されていました。

その他、大きな傷やダメージは見受けらません。
スイッチやバットの留めネジに錆が出ていたり、 シェル表面に若干の使用感が見られますが、 使用上の問題はなく良好な状態です。

サウンド　★★★★★

ガツンとしたアタックとふくよかな中低域が最高に気持ちいい！
伝統的なグレッチらしい粗挽きで腰の座った音色に現代的なパワーとレスポンスが加わって、ずっと叩いていたくなる魅力を持った一台です♪

この時期はパーツがUSA製だった最後の時代になりますが、USAパーツと台湾パーツのどちらが良いかは置いておいて、より現代的に洗練された現行品と比べてアメリカンドラムらしさが色濃く感じられます。フープも少し背が高い設計になっているので、オープンリムショットのパワーが出しやすく、ロックドラミングの中でも十分に活躍できる印象でした。

そして音のまとまりの良さも特筆ものです！
決してタイトでフォーカスされている感じではないのですが、ローチューンからハイチューンまでどのレンジでもパンチの効いた塊感のあるサウンドを響かせてくれます。

アコースティックからハードなロックまで、死角がないんじゃないかというくらい万能なスネアです！
　ニガテなことがあるとすれば…それは主張しないこと…？笑
　 それくらいスネアサウンドを際立たせたいなら絶対に間違いのない一台です♪

ヘッド　★★★☆☆

どちらもまだ使用可能！
表面：CANOPUS / COATED JAZZ
(REMO製、114BA-00と同仕様)
裏面：REMO / 114SA(旧ロゴ)

年式　★☆☆☆☆

1998年～2003年頃

総評　★★★★★

この時期にラインナップされていたBroadkasterシリーズは同じ名前の現行シリーズ(メイプル&ポプラ3ply)とは異なり、USA Customと同じシェルにガンメタル仕様のハードウェアをあしらったモデルになります。
また、同時期にハービー・メイソンのシグネチャーがほぼ同じ仕様で販売されており、特にこの4157はシグネチャーにもラインナップがありましたが、こちらはあくまで通常のBroadkasterシリーズという位置づけです。

この時期は、近い仕様でシグネチャーモデルを出していたハービー・メイソンはもちろん、ヴィニー・カリウタやスティーブ・フェローンなど、伝統的なジャズを飛び越えてより幅広いジャンルやスタイルにGRETSCHサウンドが広まっていった時代でもあり、その意味で現代的なGretschサウンドのルーツになっているようにも思えます。

現行品も含めてどの時代のGRETSCHも個性があって魅力的なキャラクターですが、このBroadkasterもかなりの名器です♪

いい木胴スネアを探している方やしっかり主張するスネアを探している方には是非オススメしたい一台です！

(レビュー/スタッフ"あだぽん"足立)