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外観 ★★★☆☆
全体的に使用感や経年のくすみなどの汚れが見られます。 ボトム側のエッジに僅かながら傷があります。 その他は特段ダメージもなく使用上の問題はありません。
サウンド ★★★★★
キレ良くかみ合わせもバッチリなペア! 広がりずぎないクリスプサウンドで、 アコースティック寄りな音楽を中心にとても使いやすいハイハットです。 表面はレギュラーとタークのストライプ仕上げ、裏面はターク仕上げとなっていて、 ターク系のとてもドライな響きになるように思いますが、 実際の音色としては、レギュラー仕上げに少しターク系のドライでダークな雰囲気を足したような感触で、見た目以上に正統派のサウンドです。 その仕上げと経年変化もあってか、口径の小ささからくる高音域のキンキンしたような倍音はなく、フットクローズも含めて、全体的に良い意味で口径の小ささを感じません。 また、裏面のターク仕様によって、ハーフオープン時の広がりすぎない絶妙なシズル感が得られるのもこの仕上げならではの魅力です♪
年式 ★★★☆☆
恐らく1990年代
総評 ★★★★★
現在のトルコシンバルを代表するAGOPとMEHMETの両社が1996年に分社する前、 まだイスタンブールが一つの工房だった時代のシンバルです。 実際に、カップ裏にはAGOP氏とMEHMET氏2人のサインが入っており、この時代のものはダブル・ネームとも呼ばれています。 この時代のシンバルは確かに貴重ではあるのですが、同時に現代以上に個体差が大きくもありました。ですが、このハイハットはそうした中でも厚みやかみ合わせが絶妙でとても当たりのペアです! 現行でもAGOP、MEHMETともに似たような仕上げでSULTANシリーズがラインナップされており、国内流通こそ少なくはありますが、TRADITIONALやTURKと同じくらいのご長寿シリーズです♪ (でも実はマニアックな目線で見ると、現行だと裏面はレギュラー仕上げになっているため仕様が少し違います...笑) ちなみに...OTTOMANはオスマン、現行のSULTANは皇帝を表す言葉で、 オスマン帝国(今のトルコ)の皇帝もそう呼ばれていたようです。 そんな威厳のある名前とこの目を引くような仕上げから、 当時このシリーズを作り上げたISTANBUL工房の自信と意気込みが感じられますね♪