■【書籍】Drum Improvisation / ドラム・インプロヴィゼーション【送料目安:P】
■カテゴリー
ドラム、パーカッション、書籍、雑誌
■詳細
ドラマー&パーカッショニストであると同時に、元ドラムマガジンの編集長も務められ、現在もDrum-Onや数々の媒体で執筆活動も続けられている、小宮勝昭さんの著書。
第1章〝ドラム〟だからのインプロ考察
第2章 音楽ジャンルとドラム・インプロの世界
アフリカ音楽~西アフリカの太鼓/ジャズ/ロックの世界
第3章 ドラム・インプロ実践
空間の演出/ダイナミクスの表現法/ドラミング・セオリーを超えて/音色への探求/挑戦と創造
第4章 ドラム・インプロヴァイザーに訊く
森山威男 芳垣安洋 藤掛正隆
帯コメント
石若駿
ROW 鼎談
柳川芳命[sax]× 臼井康浩[g]× 野々山玲子[d]
■レビュー
音楽に限った話ではありませんが、初心者がプロの技量に到達するまでに約1万時間が必要という説もあります。
その過程、またはそれ以降の積み重ねの中で、恐らく誰しもが、一種の「無我の境地」のような所での演奏に理想を求めるのではないかと思います。
演奏ジャンルやスタイルは関係なしに、周りの音に自然に即座に反応していくインプロヴィゼーションの世界ですね。
この本は、教則作品的なものではなく、そういったテーマに足を踏み入れるきっかけになったり、又は確認になったりというような、ドラマーとして非常に深い部分に触れてくる内容になります。
小宮さんがインプロヴィゼーションというナカナカ人に伝えにくいテーマを俯瞰して考察した内容をまとめた書物というのが正しいでしょうか。
同じようなテーマを追っているキャリアの長いドラマー同士であれば、ピンとくる部分もあったり、自分なりに感じていたようなものが言葉として補完されたりするような部分もあるかもしれません。
という訳で、キャリアの長い人同士がDEEPに語り合うような音楽談義を濃厚に楽しめる書籍です♪
何よりも、こういうテーマを書籍にされた小宮さんの深い考察力と流石の文章力、ドラム、パーカッションへの愛情にスタンディングオベーションを送りたい一冊!