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外観　★★★★★

極わずかな傷などはありますが、経年を考えれば恐るべきコンディション！
ラグビスには全体的に少し錆が出ていますが、ヘッド以外フルオリジナルで二度と出ないようなパーフェクトな状態！

バスドラムのフロントヘッドもオリジナルロゴです♪

18インチだと、8テンションぐらいまでのものが多いですがこれは10テンションです！

初期のYD9000はチューニングボルトの先端にナイロンのスリットが入っています。
このため、緩み止めの効果が高いのがナイスなポイントですが、ヘッド交換の時などは、逆に少し引っ掛かりが強く回しにくい印象があります。
ちょっと回しにくい？と思っても故障や不良ではありませんのでご安心ください。

その他、タムホルダーや、バスドラムの脚など、ハードウェア類のコンディションもバッチリですよ♪

バスドラムの内部には、シェルの歪みを防ぐスタビライザーが装着されていますが、この見た目のままのダブルヘッド仕様で使う分には、スタビライザーなしでもシェルが歪むようなことはまずありません。

ただ、当時はサウンド的にもシングルヘッド仕様(打面のみヘッドを張る)や多点キットも全盛期だったので、長期間タムをマウントさせたままシングルヘッド状態だったり、盛り盛り多点セッティングの時などはシェルが歪んでしまうという事もあったようでその名残とも言えるでしょう。

スタビライザーだけでも結構な重量だし、タムホルダーのパイプと干渉してノイズの原因になる場合もあるので、使わなければ抜いて使用しても問題ありません。

とにかく美しいセット！

サウンド　★★★★★

いやぁ〜、イイですね！

横にボーンと広がるのではなく、縦に深いというか。
ソリッドな音なんだけど、独特のマイルドさがあって深みのある音です。

パワーもあるし上品で音もしっかり立つので、時代的に考えてもアメリカンドラムのサウンドに慣れたドラマーからしたらYD9000の登場はそれは新鮮だったのではないかと思います。

このドラムの登場以降、スティーブ・ガッドのトレードマークにもなるのがYAMAHAですよね♪

無駄な鳴りがなく、コントロールしやすくてとてもスマートなキャラクターです。

今でもファンの多いYD9000ですが、現代でも最高峰と呼ぶに相応しい実力じゃないでしょうか♪

ヘッド　★★★★☆

まだまだ使用可能！
10＆12打面:REMO / コーテッドアンバサダ
14打面：ASPR / ST250C
BD打面：CANOPUS(REMO)/ P3ルネッサンス
TT&FT裏面：REMOクリアアンバサダー(10タムのみYAMAHA REMO)
BDフロント：オリジナル / YAMAHAロゴコーテッド

年式　★★☆☆☆

恐らく1979年頃
(10タムがカタログにラインナップされるのが1979年の為)

総評　★★★★★

これはたまげた〜！！

ジャパニーズビンテージドラムのお宝中のお宝！
YAMAHA YD9000 初期型リアルウッドのしかも18インチのセット！！

もうほんと、車でいうところのトヨタ2000GTとか、初代フェアレディZみたいなスマートで洗練された印象で、それはそれは海の向こうでも相当な評判だったんじゃないかと想像できます♪

タイコ本体に目が行きがちですが、今でも受け継がれているこのYAMAHAのタムホルダーシステムも、実はこのYDの登場とリンクしています。

このタムホルダーの使いやすさはもちろん説明不要の事と思いますが、シンバルスタンドやメロタムなどありとあらゆるものをこのシステムで共有できる仕組みのおかげで、セッティングの自由度の高さも別格です！
YAMAHAシステムドラムと名付けられた包括的なテーマで、楽器本体もハードウェアも作っているメーカーだからこその視点にも脱帽ですね！

もうちょっとザックリした作りが多い当時のアメリカンドラムから見たら、こういうところも賞賛されたんでしょうね。
ウチのスタジオのGRETSCHにもROGERSにもYAMAHAのタムホルダー付けてます^^

18インチは本当に珍しいですよ♪
付属のケースもとても良い状態です♪
一生の相棒をお探しの方に！