カートを見る
営業日カレンダー
外観 ★★★★☆
多少の傷、指紋汚れや、打痕などはありますが、あまり使用感のない美品です♪ 深めのアンブレラ形状で、カップの天面も少し平らに仕上げてある印象なので、恐らく、OLD Aの中でも1950年代頃のモデルをベースにしているのではないかと思われます。 使用には全く問題ありませんが、特殊なフィニッシュの影響か、表面のハンマー痕の深い所にわずかに緑青が出始めている部分もあります。 その他、真横から見ると少しだけ歪みが出ている箇所もありますが、音には影響がなさそうです。 カップの裏に2095gとマジックで書かれていますが、実寸では2140gでした。
サウンド ★★★★☆
かなりピッチが低くトラッシーな音色で、形状も含めて1950年代頃までのOLD Aのサウンドを踏襲しているような印象を受けます。 実際のウェイト感よりも少し薄いシンバルのような響き方なので、ジュワワーンとドライでダークに広がる音です。 1960年代以降の一般的なOLD Aサウンドとは少し印象が異なる、完全ハンドハンマーな音色で、とても深みが強いメロウなJAZZライド!
年式 ☆☆☆☆☆
恐らく2020〜2021年頃の製造
総評 ★★★★☆
デンマークのコペンハーゲンでシンバルを製作をしているラッセ・ファンチさんのブランド、Funch Cymbals(ファンチ シンバル)。 デンマーク国立音楽アカデミーでジャズの教育を受けた生粋のジャズドラマーであり、シンバルへの興味からブランドを立ち上げ、トルコのシンバル作りを学んで製造から最終パッケージまでを一人で賄っているそうです。 ベースになったシンバルを完全再現したと思われる“クローン”モデルや、歴代のドラマー達が相棒にしていたシンバルを強く意識して作られたであろう“トリビュート”モデルを中心に、ラッセさん自身のイメージでブレンドしたオリジナルのシリーズがラインナップされています。 クローンモデルに関しては、実際に各年代のOLD Kを所有していて、それを参考に製作しているという事なので、狙いや再現度も素晴らしいですが、それが実際にプレイされる場面を想定して、「これぐらいのタッチでこれぐらい響くように」とチューニングされているような印象を受けるものばかりです。 2023年現在、日本国内ではまだまだ見かけない非常にレアなシンバルですが、スピッチーノやクレイグ・ローリッセンとも違うけど、同じように製作者の魂のこもった新たなブランドとして今後も目が離せません!