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外観　★★★★☆

外観はちょっと南国の海に行きたくなるような^^思わず見とれてしまう綺麗なカッティングシート貼りです♪

カスタムチューンのスネアなので、中身は色々とカスタマイズされています。 カスタマイズ加工は、日本のドラムテックの第一人者で、現在は国立音楽院の講師でもあり、当店の超ロングセラー商品、スーパースプリングの製造も監修して頂いている、山本健司さんによるもので、加工の内容は下記の通りです。

・ベースは70年代SLINGERLANDの14インチタム。
・シェルのボトム側をカットし、5.5インチの深さに変更。
・さらにボトム側のエッジ加工と、リインフォースメントリングの取り付け。
・8テンションだったものを10テンションに増強。
・スイッチは使いやすいプレミアのストレートレバーアクションに交換。
・スナッピーがタイトでパワフルに響くようボトムフープはTAMAのブラス製マイティーフープに交換。

サウンド　★★★★☆

ビンテージSLINGERLANDのシェルの枯れ具合に、絶妙に現代的なパワー感を持たせたナイスな音色！

カスタマイズを描いた段階で、こういう音になるように算段が付いていたんだとすると恐ろしい能力だな。。と感服するばかりですが、SLINGERLAND感をしっかり残していて、現代のアンサンブル環境でもとても実用的に使えるスネアです♪

車で言ったら、古い車のエンジンをパワーアップさせたような感じでしょうか。
程よく枯れ感があって、でもしっかりパワフルに響くスネアです♪

独特の味があって、とても良いですよ♪

音響学にも精通している山本さんならでは狙いを感じるカスタマイズ加工に脱帽です。。

ヘッド　★☆☆☆☆

現状のヘッドはかなり消耗しています。
このいなたさも捨てがたい気もしますが、交換がオススメ
表面：REMO/80's COATED AMBASSADOR
裏面：REMO/80's SNARESIDE AMBASSADOR

年式　☆☆☆☆☆

1970年代のシェル+80〜90年代のパーツ類

総評　★★★★★

今回、このスネアは通常の中古入荷とは少し違い、店長が20代の頃にローディとして色々とプロの世界を勉強させて頂いたドラマーの一人、伊藤史朗さんからのお預かり品になります。
伊藤さんは、1980年代頃からスタジオドラマーとして活躍し、往年のヒット曲からアニメソング、劇伴、CM、教材、カラオケ音源、歌番組など、ありとあらゆる仕事をされています。
現在も、NHKのうたコンや、レコード大賞、紅白のハウスバンドなどなどなど、活躍の場を挙げればキリがない日本を代表するトップドラマーです^^

今回は膨大な器材を整理するにあたり、ぜひ格安で若いドラマーに引き継いでもらいたいというご厚意でお預かりしました。

カスタマイズ加工は、1980年代後半頃に伊藤さんから山本さんへの依頼で製作されたもののようです。

当時は今よりもパーツの入手も難しかったのではないかと想像できますが、
ざっと加工を見ただけでも、その当時によくここまで。。。と頭が下がるような内容でシビれる仕上がりです。

実は、スリンガーランドの純正仕様としては、70年代頃までの3プライシェルの時代で10テンション仕様というスネアは恐らく存在しません。
70年代の終わりや80年代頃には12テンションというものも登場しますがその頃は5プライシェルになっています。
それらも踏まえつつ、10テンションという仕上がりに持って行ったというのも興味深いですよね。

正直、カスタマイズだけでも買った値段の倍ぐらいかかっているのでは？。。。。。と、いう気もしますが、そこは伊藤さんには黙っておきましょう^^

世界に一つだけのスネアです！

ガシガシ現場で使えるビンテージ系サウンドをお探しのプロドラマーの皆様や、我こそは！というドラマーの皆様、ぜひ！

先輩の胸を借りるつもりでお言葉に甘えてしまいましょう！