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外観 ★★★★☆
それなりの使用感で打痕や小傷、全体的なくすみはありますが、凹みやエッジの欠けなど特筆すべくダメージもなく良好な状態です。赤ロゴも残っている貴重な状態♪
サウンド ★★★★★
こ、これは!!! うーーん気持ちいい♪ と思わずうなってしまう絶品です♪ スピッツシンバルと言えば、ダークでメロウでチック音も深みのある、いわゆるOLD-Kサウンドとの比較が一般的ですが、 この時代のスピッツシンバルは、そんなOLD-Kサウンドを匂わせつつも、もう少しブライトな音域でパワーもあって、OLD-AとOLD-Kをミックスしたような音色です。 JAZZだけでなく、ちょっと薄いけどミュートなどでやり繰りすればPOPSなどにもマッチする万能な音色で、叩いていてとても心地よい一枚です♪ JAZZ系が中心ではあるけれど、JAZZ以外も守備範囲にしているというドラマーの皆さんにぜひお奨めしたいシンバルです! 2000年代以降〜晩年までの、いわゆるスピッツサウンドとはちょっと毛色が異なりますがルーツは感じます。 ロベルト(スピッチーノ)さんも、こういう音を作っていた時代があるんだなぁと率直に勉強になりました♪
年式 ☆☆☆☆☆
1992年前後
総評 ★★★★★
現在ではOLD-Kを越える相場も見られる、泣く子も黙るSPIZZICHINOシンバル。 このシンバルは、そんなスピッツシンバルの初期の作品でRed labelled(赤ラベル)と呼ばれる貴重な一枚です。 資料によると、 ロベルト(スピッチーノ)さんは、もともとイタリア人のJAZZドラマーというところからOLD K ZILDJIANに心酔し、いつしかシンバル製造に傾倒して行くことになります。 独立して工房を構える前はイタリアのシンバルメーカーUFIPの職人だった頃もあったようですが、(現在もUFIPでラインナップされているTIGERシリーズは、なんとロベルトさんが開発したんだそうです!) このシンバルを作っていた頃は、同じくイタリアのBESPECOという総合楽器メーカー?で働いていたようです。 この赤ラベルのSPIZZは、BESPECOに所属していた時代の92年のフランクフルトのミュージックフェア(現MUSIC メッセ?)で発表され、この時期は、この赤ラベルのハンドハンマーシリーズと、リーズナブルな黒ラベルのマシンハンマーシリーズでラインが分かれていたようです。 さらに、この前後の時期はご本人の意図しない形で中国武漢で製造されていたWUHAN/SPIZZというビギナー向けラインも存在するそうです。 この後に、独立して工房を構え製作されていくシンバルが、いわゆるスピッツシンバルとして市場で高額取引されているものにあたります。 2011年に亡くなるまで、生涯で3500枚以上のシンバルを製作したとされるロベルトさんですが、初期の赤ラベルはわずか300枚ほどの製造と言われていてほとんど見かけることのない非常に貴重なモデルです。 それにしても、、、 日本とは雇用の形態も違うんでしょうが、会社という組織に属していながら自身の名前を冠したシンバルの製造が許されるというのは、この時すでに知る人ぞ知るシンバルスミスだったロベルトさんの凄さが伺えますね。 赤ラベルとか黒ラベルとかウィスキーみたいですが(笑)、とにかく家宝クラス! いいシンバルです♪