70年代の最後期、NEW STAMP時代のOLD K。
OLD Kは、1930年代頃〜この70年代の最後期までの間、トルコで現地の職人さん達によってハンドメイドで製造されていたシンバル達です。
なので、OLD Kは、サウンドとしては、トルコ系シンバルに属します。
1930〜40年代頃はヘビーウェイトのものが多いようですが、特に50年代〜60年代頃のモダンジャズの黄金期には、トップドラマー達のフィードバックを元にしたのか、ガラッと雰囲気が変わりウェイトが薄くなっていったり、70年代の最終期には円熟したシンバルサウンドになります。
今は、トルコ系シンバルもいろいろと選択肢が増えていますが、やはりOLD Kと肩を並べるシンバルというのは、そうそう見つかりません。
そういう経緯もあって、未だにJAZZドラマー達を中心にOLD Kは至高のシンバルという位置づけになります。
また、OLD Kと言えば、1インチ1万円という驚愕の相場が一般的です。
コレがいつ頃からなのか定かではありませんが、少なくとも90年代には既にこの相場だった事を考えると、いかに貴重なシンバルで、当時から他のシンバルでは出せない音色だったのかという事が伺えると思います。
近年は、状態の良い個体は少なくなってきていますが、これは男のローンを発動してでも手に入れたい一枚!!
余談ですが、1966年頃のOLD Kのカタログ価格は20インチで88ドルだったようです。
この当時は1ドル360円ぐらいの時代だったようなので、円換算すると、31,680円。
そして、この年の日本の大卒初任給は、なんと25,000円ぐらいだったそうなので、、、、
あれ?じゃあ、、今の30万円ぐらいなのかしら。。。???
あら!やだもー、、お買い得!(笑)
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