Drums Proshop GATEWAY 　WEB SHOP

外観　★★★★☆

当店にてオーバーホール済み。
非常に良好なコンディションで特に問題ありません♪
ボトムエッジのシェルの継ぎ目のあたりに、製造時に隙間が出来たのか少しパテ埋めされているような部分があります。他にもこの年式で同じようなものもあるので、製造時の処理の可能性が高いと思われます。

また、シェルの継ぎ目、デイトスタンプのあたりに、一番内側のプライ(恐らくマホガニー)のひび割れが若干見られますが、これもビンテージあるあるの範囲なので、今後の心配もないような程度のものです。

楽器として問題があるようなものであればもちろん別ですが、このあたりも現代の楽器にはないビンテージスネア独特の粗さという事であまり慎重になり過ぎなくても問題ないものと解釈して頂くのがよろしいかと思います。

内蔵ミュートは、この年式だとベースボールバット型が付いているものが多いですが、丸ノブ型が付いています。
この丸ノブ型ミュートも、50年代〜70年代まで長く使用されていた型ではあるので、時代的な辻褄は合っています。
実は両方とも取付穴は共通なのでどこかの時点で丸ノブ派の人に交換されたのかもしれませんね^^;

その他、ボトムフープも68年頃から使用される3rdジェネレーションタイプが付いていますが、この頃は色々と仕様が移行している時期でもあるのでちょっとフライングで付いているのかもしれません。

という事で、当時のカタログスペックとは若干違う部分もありますが、そもそも当時のカタログも何年も同じ写真を使いまわしていたり・・・なので、ハッキリと“違う！”とも言い切れない部分もあります。

これはもう古き良き時代のロマンという事にしておきましょう！

サウンド　★★★★★

とても枯れているので、演奏場所の反響などにより大分印象も変わりますが、ビンテージLUDWIG独特のいなたさが心地良い素朴な音色♪

素朴というのは、反応が鈍いわけでもなく、飛び抜けて良く響くということでもなく、耳馴染みが良いという事です。

現代の楽器と同じように、木の胴と金属の輪っか(フープ)で作られていても、鳴り方、響き方が全然違います。
細かいパーツの一つ一つまでこの子の一部として鳴っているんだね♪という印象です。

JAZZやウタモノ系のポップスにドキュン♪と来る音^^

ヘッド　★★★★★

両面とも新品(試奏痕はあります)
表面：REMO/コーテッドアンバサダJP
裏面：REMO/スネアサイドアンバサダ

年式　★★★☆☆

1966年製
※日付が解読しにくいですが、FEB 26と見えるような気がします。

総評　★★★★★

60年代LUDWIGの木胴スネアと言えば、リンゴ・スターも愛用したJAZZ FESTIVALが有名ですが、このパイオニアはそのジャズフェスの兄弟機で、8テンションを6テンションにした仕様になります。

6テンションは、チューニングボルトが片面6本という事になるので、1本のボルトが担当するエリアが広くなり、8テンションや10テンションと比べて繊細なチューニングがしにくいという面があります。
ピッチの上げ下げなども大雑把になるので、チューニングレンジもその影響で狭くなります。

だが、、、、それがイイ！！

70年代以降のスネアでは6テンションという設定はあまり見られなくなりますが、まさにそのパーフェクトではない部分が逆に他にはないオイシイところなんです♪

ビンテージLUDWIGのファーストスネアには、やはり400やジャズフェスティバルを推したいところですが、2台目なども検討中の方はこのパイオニアも激押しです♪

実はオイシイ6テンション♪
LUDWIGパイオニアスネア！