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外観 ★★★★☆
汚れていますが、貫禄のある良い面構えです。 経年の小傷などはありますが、ホールの変形やエッジ周りのダメージもなく良好な状態です。 ISTANBULは、現在は、AGOP(アゴップ)とMEHMET(メメット)というように2つの工房に分かれていて、それぞれ少しコンセプトの違うシンバルを製造していますが、この80年代頃は創業者2人のサインが入っていて1つの工房で製造しています。
サウンド ★★★★★
いやーー、ちょうどイイ♪ 厚すぎず薄すぎずで、響きも落ち着いていて、結構パワーもあるし抜けも良しで、JAZZ、POPS、ROCKとこなせるオールラウンダーなハイハットです♪ 落ち着き具合や深みのある響きはAGOP系、ダーク過ぎずちょっとあっさりで高域もしっかり響いているのがMEHMET系の響きに感じます。実にバランス良くミックスされています♪ この時期のISTANBULは、音楽的な流行も背景に考えると現代からすると意外とヘヴィウェイトのものも多いですが、これはトラディショナルなシンバルサウンド♪ 癖もなく万能に使える良いハイハットないかな〜。。とお探しの方、コレいいですよ♪
年式 ★★☆☆☆
1980年代
総評 ★★★★★
ISTANBULというブランドは、1977年頃までトルコで製造されていたK ZILDJIANのシンバル職人であったAGOP(アゴップ)さんと、MEHMET(メメット)さんが立ち上げたブランドです。 K ZILDJIANの製造がアメリカに移ったことで、現地の職人仲間達と共に立ち上げ96年頃までISTANBULという1つの工房でシンバルを製造していたようです。 ハンドメイドからマシン製造に移行し、量産体制を強めていったZILDJIANはだんだんとサウンドのキャラクターもモダンに進化していきましたが、これに対して、ISTANBULはトルコで伝統的なシンバル製造を続け、OLD Kのようなサウンドを守り続けます。 その後、AGOPさんが逝去されたことなどを機に工房が現在のようにAGOPとMEHMETに分かれたようで、両社とも伝統的なトルコシンバルの響きをベースにしつつ現在もトルコシンバルの代表的なブランドとして認知されています。 80年代と言えば、どんどん新しい楽器が生まれて、それまでは無かった音楽も生まれてきた時期です。 個人ではなく、会社組織としての生き残りを賭ける中で、そういう新しい波に揉まれながらも、伝統的なサウンドにこだわって作られたシンバルなので、再現というだけではなく進化も感じます。 現在の両社のキャラクターを備えているというところも、今の両社の製品ともその伝統を引き継いでいるんだなぁ。。という事も確認できて感銘を受けました♪ by 店長