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外観 ★★★★☆
経年のくすみや汚れ、小傷などはありますが、エッジのダメージなどもなく良好な状態です。 8か所のシズル穴が空いていて、1ヵ所シズルが付いています。 オールドKの中でも、黄金期とも言える1967-1972年頃のOlder New Stamp期のものだと思われます。
サウンド ★★★★★
シンバル界の最高峰に相応しい、至高の音色! 素晴らしい一枚です♪ ちょっと荒くてパワフルな、ヒットした瞬間に“カン”と立ち上がってくるピング音、 中低音域だけではなく、高音域もかなり響いている倍音、 そして、ダークに減衰していく音の締まり方、 本当に不思議な事ですが、当たりのOLD Kって生音は意外と素朴な印象なのに、音楽の中では圧倒的な存在に響くんです。 音量や粒立ち、減衰や倍音の響き方など、音楽の中に入って初めてその存在感に魅了される、気付かされる印象があります。 音源と一緒に演奏するだけでも本当にOLD Kだけが持つ響きというものを堪能できるので。それはもう手が止まりません♪ もちろんOLD Kも個体差が大きいので、計算された品質なのではなく当時の製法や経年の熟成の度合いなどの影響も大きいはずですが、ただ素晴らしいという表現以外に言葉が出てきません。。 沢山のブランドが今もこのサウンドを再現しようと試行錯誤しているのが頷けます。 いやー、良いシンバルだ。。
年式 ★★★☆☆
1967-1972年頃のOlder New Stamp期
総評 ★★★★★
【OLD Kとは??】 1930年代頃〜最終期の1977年頃までトルコのイスタンブールで製造されていたK ZILDJIANシンバルの総称です。 年代ごとにウェイトやハンマリング、レイジング(溝の加工)などマイナーチェンジを繰り返していますが、その面構えや刻印のデザインの僅かな違いで大まかな年代を識別することができます。 特にJAZZの黄金期、1950年代以降のものは、当時のドラマー達のフィードバックも大きく反映されていたようで、名盤と呼ばれるJAZZのレコードのほとんどでその音色を確認できます。 この頃のKジルの音は、本当にとてつもなく素晴らしい音色で、今でも多くのシンバルブランドの最高峰や、スピッチーノに代表される世界中でシンバルを個人制作しているシンバルスミスの多くは、この時期のOLD Kサウンドを強く意識していたり、そこに対してのアプローチというスタンスのものが多いのが事実です。 そんな経緯もあり、この年代のものでアタリが出ると、二度と手に入れることができないという希少性もあるため、1インチ1万円という伝説の相場がベースになります。 古いシンバルがなんでそんなに高いの?という素朴な疑問を持たれる方も多いかもしれませんが、実際によくシンバルの音を聴いてみると、同じブランドの同じシリーズでも、全く同じ音色のものは1枚もない!という事に気がつくと思います。 他の中古のシンバルと比べても別格なのは、このOLD Kの音に代わるものがなかなかないから!です。 という事で、JAZZレジェンド達が愛してきたこの年代のシンバルの音は、探して探して探しまくってもなかなか見つからない、手に入らないので高いんですね〜。。 うーん。納得!!